GCA

GCA™は焙煎前のコーヒー豆から得られる機能性素材です。
GCA™は100%天然の抽出物で、精製後65%以上のポリフェノール酸(クロロゲン酸は50%以上)を含有する成分となります。
非常に溶解性が高く、中性味で保存性に優れている為、食品及び飲料への理想的な素材としてお使い頂けます。更にGCA™と他の機能性素材との組み合わせも健康維持を目的とした製品への最適な素材と言えます。

コーヒーの歴史

10世紀初頭アラブの医師ラーゼスの記録によると、バンと呼ばれるコーヒーの実を乾燥させ砕いて水に浸し、煎じ薬「バンカム(コーヒー)」を作りました。記述によれば「バンカムは熱く口当たり良き飲み物なりて、胃にも極めて良し」とあります。
また、11世紀の哲学者アビセンナも薬用だと書き残しており、その後長い間イスラム教の寺院内で秘薬として使われました。
その後イスラムからヨーロッパへと広がり、今日では世界で最も多く飲まれている飲料の一つに数えられています。

主要成分:クロロゲン酸

GCA™の有効成分は、熔煎前の生コーヒー豆から得られるクロロゲン酸です。クロロゲン酸はキナ酸1分子とカフェー酸1分子の結合体です。
非常に溶解性が高く、中性味で保存性に優れており、また、これまでに多くの生理活性が報告されていることから、食品及び飲料への理想的な素材としてお使い頂けます。

クロロゲン酸のちから

GCA™の主要成分であるクロロゲン酸は、炭水化物代謝やインシュリンの活動に対する影響や抗酸化などが報告されています。

炭水化物代謝に対する働き

クロロゲン酸はグルコース-6-フォスファタ-ゼ(G-6-Pase)と呼ばれるグルコース利用の主要経路を抑制し、摂取された炭水化物を効果的にコントロールする機能を持っています。 G-6-Paseは糖新生、及び、グリコーゲン分解に由来する内因生のグルコースを形成する役割を担っています。
クロロゲン酸はこの酵素系のグルコース-6-フォスファターゼトランスロカーゼに対する特異的な抑制剤として知られています。
最近の研究で、経口摂取されたクロロゲン酸が消化器系上部において炭水化物吸収が減少する事、そしてその吸収が消化器系下部にシフトする事が見出されました。
クロロゲン酸は腸においてグルコースのトランスポーターも抑制すると報告されています。
また、クロロゲン酸は消化系ホルモンの分泌に影響を与える事も見出されています。これらの働きにより炭水化物の消化・吸収の速度が遅くなり、血糖ピークやインシュリンの活動に影響を与えます。

インシュリンに対する影響

クロロゲン酸などG-6-Paseトランスロカーゼ抑制剤は、 Type 2 (非インシュリン依存型)糖尿病、及び、肥満の患者にしばしば見られる様な肝臓グルコースの異常に高い産出比率を減少させる効果がある可能性があります。
糖摂取の効果や、肝臓による血糖の不十分な調整によって血中グルコース濃度が恒常性レベルを超過すると、膵臓からホルモンインシュリンが分泌され、筋肉,及び、脂肪のインシュリン依存組織を刺激して、血中のグルコースを調整します。
インシュリンは、脂肪細胞に蓄積されているトリグリセドを遊離脂肪酸に分解するリボ蛋白リパーゼ活性を刺激するホルモンです。 G-6-Pによる加水分解反応を管理または低減させる事で、血糖レベルが下がり、それによってインシュリン分泌の活動が減少します。

安全性

コーヒーは毎日の消費量などから考えて、一日50グラムまでの消費は安全で有害でないと評価されています。
WH0小委員会によって行われた文献の広範囲にわたるレビューにより、コーヒー及びコーヒー由来物質は有害でないことを指示しています。
2件の順慢性的な毒性研究で、 0.70g/kgまでの摂取は、副作用も示しませんでした。
発ガン性の研究において、数週間に渡り0.50g/kgの服用は、明らかな副作用は報告されませんでした。
GCA™が生コーヒー豆由来でありコーヒー成分のみから構成されており、従来の食品や飲料の成分の承認を目的とするFDAガイドラインに基づき、セルフ・アファームドGRASを取得しました。

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